【健康経営】2019年12月健康レポート
冬と高血圧
血圧が高い人にとって、寒い冬は少し注意が必要な季節です。
寒くなると体温を逃がさないように血管が収縮するため血圧が上がりやすくなります。その他運動不足や忘年会・新年会など飲酒の機会が増えることも、血圧をあげる要因になります。
高血圧は自覚症状があまりないため放置されることも多く、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことのある怖い病気です。今回はそんな高血圧と寒い季節を過ごす注意点についてお話したいと思います。
●寒さが血圧に与える影響
寒さを感じたり冷たい水にさわったりした時など、血管は収縮し血圧は上がります。正常血圧の人はそれほど影響ありませんが、高血圧の人は血圧が大変高く上がりますので次のような状況では注意が必要です。
・ 寒い屋外に出た時や暖かい部屋からトイレなどへ移動した時
・ 熱いお風呂に入った時
・ 夜間トイレに起きた時や早朝起きた時
また、冬は運動不足になりがちですが、運動が不足することで、体重が増えることも血圧を上げる要因となります。
その他、忘年会や新年会など飲酒の機会も増えます。適量のアルコールは血行がよくなりリラックス効果もあるため、むしろ血圧を下げてくれますが、大量に摂取すると血管が収縮し血圧が上ります。特に二次会など、はしご酒を行うと深酒に冬の冷気も加わり大変危険です。
●日常生活の注意点
1.温度の急激な変化を避ける。
2.食習慣を見直し、アルコールはほどほどに。
3.適度な運動を心掛けて。
4.その他生活習慣の改善。
高血圧の先にあるリスク『脳卒中』や『心疾患』を防ぐためにも、日常生活の改善を心掛け、高血圧の予防に努めながら、寒い冬を乗り切りましょう。